准教授 小柳 達也 Tatsuya Oyanagi
担当学科
- 福祉心理子ども学部 社会福祉学科
- 福祉心理子ども学部 臨床心理学科
研究テーマ
著書
- 「社会福祉概論:社会福祉の原理と政策 第5版」勁草書房、2021年(分担執筆・単独)
- 「地域の基層と表層:八戸地域から考える」イー・ピックス、2020年(分担執筆・単独)
- 「大学教員の日々:研究、教育、学務、社会貢献」和泉出版、2018年(分担執筆・共同)
- 「産学官連携:その実践と拡大に向けて」和泉出版、2016年(分担執筆・単独)
- 「私たちの暮らしとソーシャルワークⅠ:相談援助の基盤と専門職」保育出版、2016年(分担執筆・単独)
Q
先生の研究・活動を
教えてください
地域を基盤とした福祉政策・実践のマネジメントや社会福祉法人経営に関する研究に取り組んでいます。少し前までは、みずほ情報総研株式会社(現 みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)の「東北地域における介護未経験の高齢者人材等の確保及び業務分担に係る好事例事業者の取組の分析等に関する調査研究事業」(令和2年度厚生労働省老人健康増進等事業)のアドバイザーとして奔走していました。この研究事業に携わるなかで、実際にケアの現場で研究者と実践者等が協働し、新たな価値を創出していくことの重要性を難しさや楽しさとともに実感し、自分なりに課題点をまとめ、今後の研究につなげようと前向きに取り組んでいるところです。
Q
この分野の面白さは、
どんなところですか?
地域福祉を推進するための仕組み(やそれを創ること)はとても大切だと思いますが、そうした仕組みをよく調べると、見過ごされていた課題あるいは想定すらされていなかった利点等が見つかることがあります。学生を含む多くの方々とのかかわりや研究を通じ、こうした発見を経て、改善のための提案をしていくプロセスそのものに面白さがあります。
授業紹介
【社会福祉原論Ⅱ】
「社会福祉原論」とは社会福祉の根本となる理論として捉えることもできます。この科目(社会福祉原論Ⅱ)では、私たちの暮らしのなかでよく耳にする「社会福祉」について検討します。社会福祉が何故必要なのかの確認からはじまり、どのような考え方のもと、どのような仕組み・ルールでそれが人々に届けられているのか等をイメージしやすい事例も活用しながら専門的な視点から一緒に考えていきます。「社会福祉原論」はとても広い視野から社会福祉について考えていく科目のため、知識の幅を広げるのに役立つと思います。
メッセージ
日頃、何気なく接するニュース、新聞記事等のなかにも福祉にかかわるものが少なくありません。私は大学に入学してから福祉を幅広く学びましたが、当時は、入学前に接した福祉関係のニュース、新聞記事等から得た情報や考えたことが学習を進めるうえで役立ちました。手軽な情報媒体からでもいいので、福祉にかかわる情報に意識的に触れ、考えることの習慣化をお勧めします。