特任教授 渡辺 優子 Yuko Watanabe

担当学科

  • 福祉心理子ども学部 子ども発達学科

研究テーマ

著書

  • 幼児教育の基礎を学ぶ(共著) 令和4年2月
  • 表現ー風の卵がころがったとき(共著)平成7年

Q 先生の研究・活動を
教えてください

幼児の音楽表現に関する研究を行っています。また、声楽の演奏活動も行っています。幼児の歌やわらべうたについて、実際にどのような歌がどのように歌われているのか、アンケート調査や保育現場での観察を行うところから始め、特に「わらべうた」について、子どもたちの歌声を分析して音程や音高について特徴を見出すことができました。また、幼児の音楽指導の一環としてリトミックや音楽療法、音楽と体の動きに関係する様々な活動へも関心をもっています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

幼児期に体験したものは、大人になるとその大部分が記憶に残っていません。ですので、幼児の行動の意味がわかるまでには、時間がかかると思いますし、大人はともすると幼児の行動や考え方を幼稚として、正しい行動を言葉で教えようとします。しかし、幼児の行動や感じ方が少しずつ理解できるようになると、大人になった時の感性、感情や思考の土台を幼児期なりのやり方で築いていることがわかるでしょう。このような経過をたどり、私たちは知識だけでなく、自分の感覚や感情などすべてを総動員して幼児期の重要さについて納得してゆくのだと思います。自分の人間性のすべてをかけて理解したものと、知識や理論を結びつけてゆくことは、飽きることはありません。

授業紹介

1年次「子どもの音楽遊び」をあげたいと思います。「子どもの音楽遊び」では1年間の授業の中で、音楽や楽譜についての基本的な知識からはじめ、子どもたちの音楽的な活動に関係する子どもの歌、楽器活動、わらべうた遊び、子守歌などについて、実際の幼児の姿と結びつけて体験します。また、ピアノ授業も組み込まれており、全くピアノが初めての学生でも、1年間で子どもの歌を実践的に弾けるようになります。学生の皆さんの若さとやる気、進歩の速さにたいして、驚きを感じております。

メッセージ

音楽教育への道を志したのは高校2年の終わり頃です。自分に音楽の才能がないことは理解していましたが、どうしても音楽をやりたくなり、急遽、ピアノ、声楽、ソルフェージュ、楽典などを勉強して、音楽大学に入学することができました。幼児教育との出会いは就職してからです。自分の子どもたちやその友達からも多くのことを学びました。音楽と幼児教育、この魅力的な分野と出会えて幸運だったと思います。高校生の皆さんも自分の思いを大切に進んで行かれるますように。

研究テーマ