助教 泉田 貴美子 Kimiko Izumida

担当学科

  • 看護学部 看護学科

研究テーマ

著書

  • ケアのなかの癒し 原著第7版

Q 先生の研究・活動を
教えてください

私は、皮膚・排泄ケア認定看護師として病院で活動していました。病院で活動する中で、抗がん剤治療を受けて脱毛を経験する女性患者さんに出会いました。患者さんはウィッグを被り、脱毛した頭皮を保護していました。その時、脱毛による頭皮はどんな状態なのか疑問を感じました。毛髪のある状態から抗がん剤治療を受けることで特に頭髪の脱毛は顕著に現れます。その結果、皮膚のバリア機能が低下し頭皮環境は悪化します。またウィッグを被ることで頭皮に摩擦が生じます。つまり、抗がん剤治療を受けた患者さんの頭皮は皮膚障害による健康被害が生じていると考えられます。そのため、女性患者さんの脱毛に伴う頭皮環境の実態調査を行い、看護支援を見いだして行きたいと考えています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

抗がん剤による脱毛は、治療が終了すれば再発毛するという認識から対処方法が軽視されがちです。また、抗がん剤治療を受けた皮膚状態に関する研究は多くありません。脱毛は外見へのダメージはもちろんですが頭皮に及ぼす影響も大きいため、皮膚状態の変化を早期に捉えて看護ケアにつなげることは重要と考えています。

授業紹介

基礎看護学実践論Ⅳ
診察・検査の目的や援助方法、また与薬に関する基礎的な知識と安全な与薬方法を学習し、看護師としての役割を学びます。

メッセージ

ユニホーム姿に憧れて看護師を目指す人は少なくないと思います。私もその一人でした。その憧れはいつしか目標に変わり今の私があります。看護師は患者さんの一番近くにいる存在です。そして、患者さんやその家族に寄り添い、支援することのできる、とてもやりがいのある職業だと感じています。そんなやりがいのある看護学を一緒に学んでみませんか。

研究テーマ