Q
先生の研究・活動を
教えてください
介護従事者の職務ストレスについての研究を行っています。私自身、介護従事者として施設勤務をしていたことがあり、業務内容や勤務時間によって職務ストレスが変動するのではないかと考えたのが始まりです。このことを通じて、介護福祉士を目指す学生へ介護現場のリアルな状況の教育方法を考えると同時に、職場環境の改善についても考察しています。ゼミ活動では、特別養護老人ホーム利用者の外出支援を学生とともに計画しています。社会活動として、社会福祉法人の初任者研修講師を行っています。
Q
この分野の面白さは、
どんなところですか?
職務ストレスは、職場の環境やその人個人によっても感じ方が異なります。環境やその人自身が、今現在どのような状況なのかを考察することによって、今まで見えていなかった考え方や課題の解決方法を発見することができる場合もあります。どのようなアプローチを行うとより良い環境で職務を遂行できるのか、現在の介護現場のリアルをふまえながら考えている時に興味と関心が湧いてきます。
授業紹介
「介護過程Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」を担当しています。この教科ではご利用者のアセスメントを通して、日々の生活の質を高めるためにご利用者のニーズを理解し介護計画を立案します。実習中にアセスメントしたご利用者に向けて学生が立案した計画を実施し、評価を行います。一連の流れを実習中に行い、最終的には事例報告会として実施した成果を発表します。他の教科で学んできた知識を集約し、様々な目線を取り入れながら計画を立案することは容易なことではありませんが、この教科を行うことによって物事を客観的に考えることのできる考察力と発想力を培うことができます。
メッセージ
私は高校時代に「デスクに座って仕事をするより体を動かす仕事が向いているかも」と思ったことが始まりでした。まずは身をもって現場の雰囲気を感じることが重要だと思います。ネットなどの重苦しいイメージとは違い、笑顔があふれる場面がたくさんあります。人と関わることが好きな方におすすめしたい分野です。