教授 中根 薫 Kaoru Nakane

担当学科

  • 看護学部 看護学科
  • 大学院 看護学研究科

研究テーマ

著書

  • 看護学概論―基礎看護学〈1〉 (系統看護学講座 専門分野)

Q 先生の研究・活動を
教えてください

私は看護師が免許を取得した後の継続教育や看護職のキャリア発達について研究しています。以前は病院で看護管理者として看護職員の研修・教育の仕事をしていました。専門職である看護職は、免許取得後も常に進歩する医療や看護について生涯学び続けることが必要です。しかし、学生時代と異なり、人生においては結婚・出産・育児・介護等いろいろなことがあり、その中で仕事をしながら学ぶことは容易ではありません。そこで看護職が挫折することなく前向きに学び、看護職としてキャリアを発達させる方法について追究しています。また、新人看護職員や看護管理者等の研修会で、講師として知識や経験を広く伝えています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

キャリア論では、進学や就職、異動、転職等キャリアの節目(移行期)には、しっかり考えてキャリアをデザインすることが重要と言われています。しかし、それ以外のとき(移行期と移行期の間の安定期)は、ドリフト(漂流)することもキャリアを歩む上での発想や行動のレパートリーを豊かにしてくれます。例えば、看護職として就職しても自分のデザインした希望通りの部署で働けないこともあります。そんな時、落ち込み続けるよりも前向きに目の前の仕事に取り組むことが次のキャリア発達につながるのです。キャリア研究は、このように看護職の仕事や人生を豊かなものにしてくれる生きていく知恵なのです。

授業紹介

看護管理学                                                                        この授業では、看護サービスをしくみとしてとらえ、質の高い看護を提供するために、看護学を基盤に組織論、マネジメント、看護職のキャリア形成、リーダーシップ、医療安全等について学びます。現在では、保健・医療・福祉など様々な分野の専門職によって構成された多職種チームがサービス提供を行っています。そのチームアプローチを促進するためにも、看護管理学は管理者だけではなく、看護師一人ひとりが学ぶ必要があります。

メッセージ

看護学は看護職として働くためだけでなく、自分や家族が一生を通じて健康に生きていくために役立ちます。そして看護は一人ではなく、チームで他の人と協力しながら働く仕事です。高校生の皆さんには、日頃から家族や友人等、周りの人に関心をよせ、コミュニケーションをとり、関係を大切にすることを心がけてほしいと思います。

研究テーマ