助教 小林 理恵 Rie Kobayashi

担当学科

  • 看護学部 看護学科

研究テーマ

Q 先生の研究・活動を
教えてください

日本では、医療の高度化、保健・衛生・福祉の充実などにより平均寿命が延伸し高齢化が進んでいます。高齢者は、加齢による障害や治癒し得ない疾患と向き合いながら生きています。しかし、老いのなかで身体面・精神面でコントロールできず、活動範囲が狭まったりひきこもってしまうことも少なくありません。加齢による障害や治癒し得ない疾患の悪化の原因を追求し、できるだけ高齢者にとってよい状態を維持することでその人らしい生活を送ることができるようなサポート体制を考えます。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

高齢者は、加齢による障害や治癒し得ない疾患と向き合いながら、豊富な経験と知識を持ち柔軟に適応していく力も持っています。その経験値を学び、次世代に継承していくことは重要なことだと思います。また、現代社会では高齢化が進み、いずれは皆が高齢の立場に立たされます。高齢者へのサポートにより健康寿命を延ばし経済的・精神的自立を確立することで、その人らしく生きることこそが私たちの未来へとつながると思います。

授業紹介

老年看護学
この授業は、高齢者の特有の疾患と症状の理解を図るとともに、高齢者のライフサイクルと生活の変化から高齢者の全体像を捉えます。また、高齢者の看護は、治癒し得ない疾患や加齢による障害を持つ人々を癒すことに重要な意味を見出すとともに、高齢者の存在や経験の意味を洞察する創造的想像力を持つことで高齢者への理解が深まります。
講義や実習を通して、家族を含めた高齢者に関わる基本的な知識と技術を基盤に他職種とのかかわりの中で看護独自の機能を発揮し、効果的な看護を考えます。

メッセージ

近年、高齢化が進む中で私たちもやがて歳を重ねていくからこそ、”高齢社会”は自分の人生の延長線上にあるはずなのに、ちょっと先のことすぎて身近に感じられない…という人も少なくないと思います。高齢者との関わりを通して人間力を実感し、関係性を深めてください。また、高齢者が健康寿命を延ばし、生き生きと暮らせる未来を共に創造しましょう。

研究テーマ