Q
先生の研究・活動を
教えてください
私は主に、脳血管疾患、循環器疾患、糖尿病などの生活習慣病に関する看護について研究を行っています。近年、生活習慣病により患者は長期にわたり病気と付き合っていくことが求められるようになりました。また入院期間が短縮され、医療や看護は入院して行われるものから外来や在宅で行われるものに移行されつつあります。そのため、患者自身が病気と上手く付き合っていけるように支えていく役割が看護職にはあります。患者が置かれている現状やそれを取り巻く要因を明らかにし、皆が健康に暮らせる社会になるよう貢献していきたいと考えています。
Q
この分野の面白さは、
どんなところですか?
脳血管疾患・循環器疾患は、世界では死亡原因の第1位、日本では悪性新生物(がん)に次ぎ第2位となっています。また脳卒中は介護が必要となった主な原因疾患として最多で、再発すると初発に比べ重症化すること、また生活習慣病として高血圧や糖尿病、脂質異常等の危険因子との関連があると言われています。そのため脳血管疾患、循環器疾患、糖尿病に関する研究を行うことは、ニーズの高い研究であると言えます。またこれらの研究を行う際には、看護職以外の様々な職種との連携・協働を考えることが欠かせません。また地域の特性も踏まえて考えることも必要です。地域や個人などの特性を踏まえて多角的に看護を考えることがこの分野の魅力です。
授業紹介
成人看護実践論
この授業は、看護学科2年生後期に開講されている必須科目です。内容としては、フィジカルアセスメント、呼吸・循環・一次救命処置・術後の看護について講義で学んだ後に、演習を行い看護技術を身につけます。具体的には、呼吸音の聴取方法や手術後の患者に留置されているドレーン(管)などの観察方法や術後合併症を起こさないための援助などを学びます。他にも、成人看護学、成人看護学実習、地域健康支援実習など主に成人領域に関連する授業や演習、実習を担当しています。
メッセージ
私が看護師に興味をもったのは、小学校の時に、怪我をした祖母の手当てをしたら喜ばれたり、母親が入院しお見舞いに行った際に気分が悪くなってしまい看護師のお世話になったのがきっかけでした。看護師は様々な人を相手にする仕事です。病気の理解はもちろん必要ですが、その人を理解する必要があります。あらゆることが看護の勉強に繋がりますので、何にでも積極的に取り組んでください。皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。