准教授 佐藤 菜美 Nami sato

担当学科

  • 福祉心理子ども学部 子ども発達学科

研究テーマ

著書

  • 踊ることは生きること~新潟明訓高校ダンス部 創造的な学びの記録~
  • 子ども理解と保育実技ー理論と実践に橋をかけるー
  • 身体表現の力─自分らしく生きていく力を育む─ (「保育者の実践を支える理論と方法」 第12章)
  • 領域「表現」において育みたい資質・能力(「保育を支えるカリキュラム・マネジメントの理論と実践」第13章)
  • 健康指導法(「教育・ 保育の基礎を学ぶ 子どもの育ちを支える理論と実践」 第7章)

Q 先生の研究・活動を
教えてください

・研究:「体育」「芸術」両面から、舞踊・身体表現にかかわる課題を見つけ、研究を進めています。
・講演・執筆:舞踊・身体表現にかかわる理論と構造についてお伝えしています。
・地域貢献:新潟市の舞踊・芸術文化をつくる人々と協働しながら、新しいプロジェクトを企画・運営したり、舞踊文化をひろげ、その恩恵を人々の幸福に活かすための意見交換などをしています。
・その他:子どもや生徒向けの身体表現・ダンスWSの講師、ダンスコンクールの審査員、審美系スポーツの表現指導、ダンス部の顧問など

(学位は「体育学」で取得し、大学院時代は舞踊学(おもに舞踊教育学)を専攻していました。前職では、中高一貫校の保健体育科教諭を務め、舞踊教育の実践家として実績を積みました。)

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

Danceの語源のひとつに"desire of life"(生命の欲求)があるように、人間は生きることにまつわる様々な欲求(喜び、悲しみ、脅威、欲望、願望、希望など)を身体で語りかけ、生きる証として踊ってきました。ダンスは精神文化に属している人間ならではの文化で、心も体もすべてひっくるめた「まるごとのからだ」を扱います。“からだ”によるコミュニケーション(ふれあい)を学ぶことは、人間の存在そのものを理解することにつながります。それは、一つの概念では語れない総体的なものであり、様々な学問分野との交流が欠かせないため、難しくも面白い分野です。「人間らしさ」の獲得になくてはならないダンスの世界を、さらに深め広げていきたいと思っています。

授業紹介

【子どもの運動遊び】
子どもの遊びと生活を豊かに展開するために必要な運動遊びに関する知識や技術について実践的に学ぶ授業です。全身運動をともなう遊びやリズム遊び、遊具を用いた遊びなど、発達を支える多様な活動を体験を通して学びます。

メッセージ

現代は、人工知能の急速な変化に伴い、未来を予測することが困難な時代だからこそ、人間ならではの「感性」や「創造性」がより一層求められています。正解のない課題に直面しても自分なりの答えを生み出したり、表現したりする力は、自分の内と外を知ることや、他者との出会い・交流によって身についていきます。誰もが自分らしく生きていくことができる社会の実現のために、「心と体まるごと」を使ってともに学び合いましょう。

研究テーマ