准教授 中野 充 Makoto Nakano

担当学科

  • 福祉心理子ども学部 臨床心理学科
  • 福祉心理子ども学部 社会福祉学科

研究テーマ

著書

  • 国際的な大規模集団野外生活が青少年に与える影響に関する調査研究
  • ユースケースによる組織変革の提案

Q 先生の研究・活動を
教えてください

専門は経営情報学で、今話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)の原型を研究し、情報通信技術を使って組織を変革することを目指してきました。ライフワークとして幼少期から活動してきた自然体験の活動の指導者養成などをしている関係で、青少年教育の体験活動などの研究もしています。ハイテクノロジーとローテクノロジーが融合すると言うことは、人間が新しい発想や価値を生むこと、独創性や協調性を育むこと、人間の心に深くかかわること、人との対話が求められることが必要になります。あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にある現代、人間にしかできない「考える力」にフォーカスし、高めていく研究や活動をしています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

ハイテクノロジーは、AI・ビッグデータ・IoT(モノのインターネット)技術などによるデジタル革命が生活・産業・雇用など社会の在り方を大きく変える「Society5.0」の時代にAIやデータを活用して、社会課題を解決し、新たな価値を創造できるAI活用人材を目指すことができます。一方、ローテクノロジーであるレクリエーション運動などは、社会課題の解決を目的としてアメリカで生まれました。日本では、戦後の復興において、「国民の人生を楽しく創造的にする」ことを理念としてスタートしました。近年は、子どもの健全育成や、介護予防や健康寿命延伸といった高齢者の QOL 向上など、ライフステージに応じた社会的な課題の解決に向けて活動を展開しています。現在、私たちの社会は、デジタル・トランスフォーメーションにより大転換が進んでいます。その変革の大きなきっかけの1つとなっているのがAIであり、今後益々AIを作り、活かし、新たな価値を生み出すことができる人材が求められています。そのハイテクとローテクの融合こそが、人間にしかできないことなのです。

授業紹介

「レクリエーション論」、「レクリエーション活動援助法」
レクリエーション・インストラクターを取得するための科目は、両大学4学科合同で授業が行えるよう時間割を編成してもらっています。これは、支援する対象者は違っても、レクリエーションのベースは誰でも共通しているということを、同じキャンパスで学ぶ学生たちに実感してもらいたい。そして、多様な価値観を持つ学生が学びを通して、交流することにより生れる人と人との科学反応を期待しているからです。それぞれの学科では実習などがありますので、学生それぞれの体験が違った視点で聞けたり、アイデアの共有ができたりと、授業で学んだことを、様々な場面で活かせることを期待しています。専門性が同じ者同士は強い面もありますが、実社会に出た時に直面する、対象者に合わせた支援を、学生時代から考えさせ、実践するといったサイクルを身に付けさせることに重点を置いております。また、多くの体験を通して、事業の企画力や支援力を育むように試行錯誤をさせながら、多くの機会を提供しています。

メッセージ

新型コロナウイルスにより今まで通用してきたことが通用しなくなり、ニューノーマルな生き方が求められています。そのような中で、「心を元気にする」レクリエーション活動は非常に重要なものだと考えます。Learning by doing!(することによって学ぶ)、まずはやらなければならない始まらないと学生たちには常にメッセージを送ってます。広い視点を持ち、ローテクノロジーであるレクリエーション活動、ハイテクノロジーである情報通信機器や技術をの双方を駆使して、これからも様々な立場の人たちを支援できるレクリエーション支援者を養成していきたいと思っています。人と人とのつながりが「心を元気に」してくれます。

研究テーマ