教授 野中 辰也 Tatsuya Nonaka

担当学科

  • 短期大学部 人間総合学科

研究テーマ

著書

  • 『英語教師論』(英語教育研究リサーチシリーズ2)1995.05 河源社
  • 『英語スピーキング論』(英語教育研究リサーチシリーズ6)1997.08 河源社
  • 『英語リスニング論』(英語教育研究リサーチシリーズ5)2002.08 河源社

Q 先生の研究・活動を
教えてください

英語教育学の知見を活かし、学習者に英語力をつけるための研究・活動をしています。小中高と何年も英語の授業を受けてきたのに、なかなか英語力がつかないという人の手助けとなるようにあれこれ工夫をしています。
工夫の根幹として短大の授業では「基本を繰り返し復習する」「量をこなす」ということを心掛けています。学校教育では様々な事情により「量」より「質」というのが主流ですが、学校の授業で触れる英語の量は泣きたいくらいに少ないものです。そうした問題点を解決するために、短大では中学校レベルの文法・語彙の復習からはじめ、映画や洋楽も取り入れ学生が興味を持って学習を続けられるような授業を考案・実践しています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

英語教育学の分野で得られた知識とこれまでの教員経験を活かし、学習者の能力を高めるために授業にあれこれ工夫をするわけですが、その準備作業がまず面白いです。学生がより理解できる内容にするためにはどのような説明をすればよいか、資料を提示すればよいか、活動をさせればよいか等々、教員の持っている知識と技術を盛り込んで授業準備をする過程は個人的には面白い仕事と言えます。その上で、こちらの工夫がピタリとハマり、学生が2年間という短期間でそこそこの英語運用能力を身につけていく様子を目にできると面白味はさらに増します。

授業紹介

「洋楽で学ぶ英語」
1960年代以降の洋楽を主教材とし、リスニング・リーディングを主とした活動を通して、英語運用能力向上を目指すとともに英語表現・英米文化を学ぶ演習形式の授業です。
「洋楽はよく聞くが、歌詞の意味はわからない」といった「残念な」洋楽ファンを救いつつ、新規洋楽ファンを開拓するため、定番+αの洋楽ヒットソングや映画・ドラマで耳にしたことのある曲を聴き取るトレーニングから始めて、歌詞の翻訳に挑戦する、曲やアーティストの背景についての記事を読むといった各種活動に多くの時間を割きます。さらに、洋楽を通して英語運用能力を向上させるためのヒントや小ネタの紹介・解説を行なっています。

メッセージ

英語力をつけたいと考えている人には、まずは中学校から高等学校1年までの4年間の学習内容(文法事項と単語)の総復習をお勧めします。中学英語を〇日間で総復習といったタイトルの本を使うのもよいですし、自分の使った教科書を使ってもよいでしょう。そうした基礎復習と併せて簡単な英語で書かれた文章を大量に読むことをお勧めします。検索ワード reading in easy Englishなどでアクセスできるはず。

研究テーマ