特任教授 谷口 正之 Masayuki Taniguchi

担当学科

  • 短期大学部 人間総合学科
  • 看護学部 看護学科

研究テーマ

著書

  • 産業酵素の応用技術と最新動向
  • 機能性ペプチドの最新開発動向
  • 抗菌ペプチドの機能解明と利用技術
  • 天然系抗菌・防カビ剤の開発と応用
  • 食品製造に役立つ食品工学事典

Q 先生の研究・活動を
教えてください

これまで食品成分の構造と機能(はたらき)について、研究を進めてきました。特に、乳酸菌やビフィズス菌などのヒトにとって有益な食品微生物の生産、乳酸菌が生産する生理活性物質(酵素、抗菌物質、芳香成分など)の生産などについて研究してきました。また、抗菌活性、抗炎症活性、創傷治癒(傷を早く治す)活性を有する、またはそれらの活性を兼ね備えている食品(米、大豆など)たんぱく質由来のペプチドの構造決定と生理活性の解明について研究してきました。これからも、共同研究者とともに、ヒトの健康維持・増進に役立ついろいろな食品成分の探索およびそれらの構造と機能の解明を進めたいと思います。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

食品は、ヒトが生きていく上で必要な糖質、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含んでいます。これらの栄養素は量ばかりでなく、それらのバランスがヒトの健康にとって非常に重要です。また、ヒトの各ライフステージ(年齢にもとなって変化する生活段階)において、必要な栄養素の量やバランスは変化します。フードビジネス分野の面白さは、最初に、各栄養素のはたらきを理解し、次に、各ライフステージにおいてどのような栄養素を摂取し、またどのようにして各栄養素をバランスよく摂取するかを知ることができることです。フードビジネス分野の面白さや知識を理解して、皆さんの健康づくりに活かしてください。

授業紹介

食の安全性                                                                            この授業は、フードスペシャリスト資格認定試験に含まれる科目のひとつです。この授業では、微生物、寄生虫、自然毒、化学物質などによる食中毒、甘味料、着色料、保存料などの食品添加物、食品衛生管理、遺伝子組換え食品、放射線照射食品、食品の表示などについて学びます。特に、食中毒の予防方法、家庭における衛生管理方法、健康や栄養に関する食品表示制度などは、食品の消費者である皆さん全員に関わる食品の安全性についての重要な課題です。この授業において、食品の安全性に関する正しい知識、食品の選び方、食品の取り扱い方法などを学習し、安全で健やかな食生活を送るための基礎知識を習得してください。                                                                                  

メッセージ

食品に関心を持ったきっかけは、人口爆発にともなう食糧危機(不足)を解決したいと思ったことです。長い間、再生可能な未利用資源(特にセルロース資源)の有効利用などに関して研究してきました。フードビジネス分野に関心がある皆さんは、ヒトが生きていく上で不可欠な糖質、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素について、それらの種類、構造、はたらきについて学んでおいてください。また、身のまわりの食品の表示をよく観察しておいてください。

研究テーマ