教授 中村 恵子 Keiko Nakamura

担当学科

  • 看護学部 看護学科
  • 大学院 看護学研究科

研究テーマ

著書

  • 子どもの心の健康問題の理解と対応
  • 子どもの抱える問題への支援と連携
  • 地域資源を活かした発達障害のある子どもへの支援―療育・保育・教育の視点から―

Q 先生の研究・活動を
教えてください

研究テーマの一つとして、「構成主義の教育学」があります。「知識は伝達される」ととらえる非構成主義の考え方に対して、構成主義の立場は、「知識は構成される」とするものです。教師中心ではなく、子ども中心の学びを重視する立場です。学習活動のあり方や授業における発問、教師の役割などについて考えます。
また、子どもの抱える問題への支援についても研究を行っています。いじめや不登校、発達に関する課題など、問題を抱える子どもも多く、複雑化・多様化しています。これらの問題には、学校だけでなく、社会全体での取り組みが必要です。学校内での計画的・組織的対応や専門職の役割、関係機関との連携について研究しています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

子どもの主体性を大切にした学習活動では、子どものもっている様々な力が引き出されます。授業の中での生き生きとした子どもの姿に感動することが多々あり、そこが一番の魅力です。小中学校での実習で学生が授業を行った際には、子どもたちが楽しく学ぶ様子に、実習生自身が子どもたちから大きなエネルギーをもらっています。
また、子どもの抱える問題への支援に関する研究では、これまでに、当事者や専門家、関係機関の支援者など、様々な方々に面接調査を行いました。その度に、それぞれの方の思いや熱意に圧倒されます。個々の取り組みが、縦横のつながりとなって、ライフステージを通じた切れ目のない支援になることを願っています。

授業紹介

心理学
看護学生を対象に、心理学を担当しています。心理学は、こころの諸現象を科学的に研究していく学問分野です。心理現象の理解として、学習や発達、人間関係、動機づけ、アセスメント、心理療法などの心理学の基礎知識について学びます。科学的な方法によって、人間の認知や行動について理解することを目指しています。「看護のための心理学」という視点から、看護に関連する事柄も取り上げます。

メッセージ

看護において大切なこととして、患者さんの気持ちを理解することや、自分自身を理解することがあげられます。日頃から、自分自身や周りの人々の行動や考え方に興味をもって観察したり、立場の異なる多様な人と関わったりしてみてはどうでしょうか。私自身も、いろいろな方のお話をお聞きするたびに、新たな気づきがあります。

研究テーマ