准教授 孫 犁冰 Sun Libing

担当学科

  • 短期大学部 人間総合学科

研究テーマ

著書

  • (単著)楽学中国語
  • (単訳)历史与现实:松冈正刚的思辨课(东方卷)
  • (単訳)历史与现实:松冈正刚的思辨课(西方卷)
  • (共著)経済学入門
  • (共訳)呉敬璉、中国経済改革への道

Q 先生の研究・活動を
教えてください

皆さんは「勉強」がお好きですか?私は「勉強」が嫌いです。ほとんどの中国人は「勉強」が嫌いです。なぜかと言うと、「勉強」という中国語の言葉は、「無理に強いる.強制する」を意味し、「学習」という意味は全くありません(笑)
だから、私は「勉強」をせず、「楽学」しています。「楽学」とは「楽しく学び、楽に身につける」とのこと。自分が興味を持っているテーマを、とことん学んで究めることは、自分自身を成長させる唯一の方法です。「楽学」の前提は「興味を持つこと」、「楽学」の秘訣は「ノウハウを押えること」、そして「楽学」の成果は「見識を高め、視野を広げること」。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

同時に、「楽学」の使命も忘れてはなりません。自己満足に留まることなく、今日の国際社会への貢献を常に意識すると、孤独な研究や翻訳作業でも、楽しく続けられます。
私は学際的研究が好きです。中国の大学では「文学」と「言語学」を専攻していましたが、日本の大学院で取得した最終学位は「経済学博士」です。今の研究テーマ「中国の経済外交」は、マクロ経済学・政治学・政策論・国際関係論を跨いでいます。同時に「知の巨人」松岡正剛先生の著書(内容は歴史や文化関連)を中国語に翻訳し、中国で出版しています。

授業紹介

私は短大で中国語の会話や読解の授業を担当しているほか、「世界経済入門」、「外国為替入門」、「観光実務」などの科目も担当しています。毎回の授業では、たくさんの活字を学生たちに読ませています。パワーポイントだけを使う授業を否定しませんが、理路整然としている文章を読むと、読解力を鍛えることができます。
例えば、「世界経済入門」で使っているテキストは、①経済学基礎知識を身につけるための『経済学入門』、②世界経済の現状を知るための『世界経済の潮流』最新版です。②は日本の内閣府が毎年発行している世界経済白書です。この一冊を、ちゃんと読み解くと、日本経済が国際社会における位置づけを正確に理解することができます。それと同時に、学生の皆さんは、自分の立ち位置をもっと真剣に考えるようになると思います。当然、学びがもっと楽しくなります。

メッセージ

観光は、文字通り、「光を観る」のです。その語源は、中国の『易経』にある「観国之光、利用賓于王』(国の光を観るは、もって王の賓たるによろし)です。意味は、その地の自然や文化、産物、風俗、政治、暮らしなどの「光」をよく「観」て、王の賓客(ブレイン)となって重用されるのが良いのです。 その本来の語義は「他国の制度や文物を視察する」から転じて「他国を旅して見聞を広める」の意味となります。是非、ご一緒に観光を楽学して、見識を高め、視野を広げましょう。

研究テーマ