准教授 岩森 三千代 Michiyo Iwamori

担当学科

  • 短期大学部 人間総合学科

研究テーマ

Q 先生の研究・活動を
教えてください

地元で生産された農畜産物などの食料を地元で消費することを地産地消といいます。地産地消には、季節の味覚が味わえることや、地域経済の活性化、フードマイレージの削減で環境にやさしいなど様々な利点があります。岩森ゼミでは、新潟の地産地消の現状や地方野菜について調べ、地方野菜を用いたレシピ集を作成するなどの活動を行っています。また、ライフスタイルが多様化している今日において、若い世代の和食マナーに対する意識と食生活との関連や、ヘルシーという言葉のイメージに関する調査研究を行っています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

新潟には、その土地の気候風土を生かしながら昔から栽培されてきた地方野菜が多数あります。また、その地方野菜の特性を生かした地域独特の郷土料理があります。自分が暮らす地域の食材やその特性に目を向け、現状を知り、改善点について考えることは、若者の地域定着にもつながると考えています。また地域の食材やその調理方法を知ることは、自分自身の日々の食生活を豊かにすることにつながります。

授業紹介

調理理論
調理(cooking)とは、食材を料理に整える手段をいいます。調理には3つの目的があります。安全性を高めること、消化吸収をよくし栄養効率を高めること、嗜好性を向上させることです。食材を美味しい料理に仕上げるために必要なことは、食品素材の特性を理解し、取り扱い方を知ることや、調理過程で起こる様々な現象について学び、適切にコントロールできるようになることです。それらについて理解を深めることで、料理の仕上がりがよくなるだけでなく再現性をもたせることができます。本講義では、素材が「食物」になる過程でどのような変化が起こっているのかを学び、失敗することなく「おいしい料理」にするためのコツと科学について学びます。

メッセージ

料理を作ったり、お菓子を作ったりする経験をたくさんして、その中での失敗やそこで湧いてきた疑問を溜めておいてください。調理経験をたくさんしておくことで、入学して調理についての授業を受講したとき、その疑問が解け、腑に落ちるはずです。調理の経験がないと、調理について学んでも具体的にイメージすることができず、丸暗記してもそのうちに忘れ去ってしまいます。経験と一致することで、より理解を深めることができ、さらにより一層の興味が湧いてくるはずです。

研究テーマ