准教授 西森 亮太 Ryota Nishimori

担当学科

  • 短期大学部 人間総合学科

研究テーマ

著書

  • 『会計のオルタナティブー資本主義の転換に向けて-』(共著、中央経済社、2022年)
  • 『多様性を考える-人・地域・文化-』(共編著、新潟日報メディアネット、2023年)

Q 先生の研究・活動を
教えてください

日本およびイギリスやアメリカをはじめとした諸外国の会計制度について研究しています。                                          
会計制度は現在、新自由主義の影響により、投資家、株主に対する情報提供機能を重視したものへと大きく変容しています。                                              しかし企業を取り巻く利害関係者(ステークホルダー)は、投資家や株主だけではなく、銀行をはじめとした債権者、企業で働く労働者、商品・サービスを購入する消費者等々、様々です。そこで投資家や株主に偏重した会計制度を是正し、SDGsやステークホルダー資本主義に相応しい、多様な利害関係者(マルチ・ステークホルダー)のための会計制度を構築するために目下、取り組んでいます。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

簿記は帳簿記入の略語であり、企業のお金の流れを記録・管理・分析する役割があります。簿記を学習することによって、自身の就職先の企業や関心のある会社の経営成績(いくら売り上げがあって、どれくらいもうかったかなど)および財政状態(現在、どれだけ貯金があって、どれくらい借金が残っているかなど)を理解することができるようになります。つまり、企業の決算書を読み込む力と決算書を作成する力を同時に身に付けることができます。また、自分自身のお金の管理を意識するようになったり、新聞の経済面の記事の内容がよく分かるようにもなります。

授業紹介

「初級簿記Ⅰ・Ⅱ」                                                                                  初級簿記Ⅰは前期、初級簿記Ⅱは後期の授業科目となります。1年間かけて、簿記初学者の学生も日商簿記検定試験3級に合格する力を身に付けることができます。簿記上の取引とは何かからはじめ、商業簿記における仕訳、決算手続き(損益計算書および貸借対照表の作成等)まで、教科書を中心としたインプットのみならず検定試験過去問等の問題演習によるアウトプットも充実した授業内容となっております。                                                                            

メッセージ

簿記会計を学習することによって、企業の売上、利益をはじめとした経済活動を理解できるようになることはもちろんですが、「水道事業を民営化して大丈夫?」や「原子力発電所はコストがかからないって本当なの?」等々、巷間の情報に惑わされることなく、納税者、市民として、数字を通して科学的に物事の本質を見極める力を身に付けることができます。数学が苦手な人もまったく心配ありません。ぜひとも簿記会計に関心を持って、多くのみなさんに学んで頂ければと願っております。

研究テーマ