教授 青野 光子 Mitsuko Aono

担当学科

  • 短期大学部 幼児教育学科

研究テーマ

著書

  • 「子どもの元気を育む保育内容研究」
  • 良い動きを引き出すための「幼児体育」

Q 先生の研究・活動を
教えてください

テーマは、「幼児期における運動あそびの研究」で、特に、楽しく、多様な動きを身につける運動あそびです。また、保育に活かすための「伝承遊びの研究」や、体の硬い子どもや、若者に増えている「ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)」について、運動処方の観点より研究を進めています。 また、個人的な研究活動としては、新体操、リズム体操を専門とし、体操研究会において、全身的でリズミカルな良い動きをめざした体操の研究をし、4年に1度の「世界体操祭」で発表をしています。さらに、新潟県や自治体との連携により、「幼児期からの運動習慣支援事業」等の指導者研修会、アドバイザーを担当しています。           

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

幼児期における運動あそびの体験は、将来「運動好き」になるか「運動嫌い」になるかの運動志向性に影響すると言われており、大切な体験です。幼児期は、脳・神経系の発育・発達が著しい時期にあり、様々な運動遊び体験により多様な動きや運動能力が獲得され、体を動かすことが好きになると、運動・スポーツを生涯を通して楽しむことができ、生活習慣病の予防や健康で過ごす生活の礎となります。さらに、精神面では、幼児期に充分に遊び込んだ子どもは、精神的満足感が得られ、次のステップである小学校の学習活動にもスムーズに入れ、学力(認知能力)のみならず、数字で表せない(非認知能力)の獲得にも関わると言われています。

授業紹介

担当している授業は、全て免許必修の専門科目です。専門科目の「体育I(幼児体育)」では、演習科目(理論編・実践編)から構成され、理論編では、幼児期の発達する運動能力(調整力)について学び、「幼児期の運動遊びの意義」や「現代の子どもの健康課題(健康に関する問題点)」、「幼児期運動指針のポイント」、「幼児期の運動指導のポイント」等を学びます。実践編では、保育の現場で実践できる、準備運動・ペア・ストレッチをコミュニケーション・ワークとして身につけ、幼児のためのリズム体操「はとぽっぽ体操」の基本的な体の動かし方や、また、様々な道具・用具・素材を使った運動遊びの基礎と応用について、指導法を学びます。

メッセージ

皆さんの中には、運動が得意、不得意な人がいると思いますが、大丈夫です。大切なことは、幼児期の運動遊びの意義(大切さ)をしっかり理解し、子どもと積極的に遊ぶ意欲、子どもたちと一緒に運動を楽しむ姿勢と子どもに寄り添う共感力です。また、教材研究では、アイディアと工夫が大切で、色々な素材を使ってどんな遊びができるかな?という視点を持ち、運動遊びのレパートリーを増やし、指導法を共に学んでいきましょう。

研究テーマ