幼児教育学科長・教授 峰本 義明 Yoshiaki Minemoto

担当学科

  • 短期大学部 幼児教育学科

研究テーマ

著書

  • これでできる! わくわくファシリテーション ーアクティブ・ラーニング時代の授業づくり・学校づくりー(共著)
  • みんなが主役! わくわくファシリテーション授業(共著)
  • 「朝の読書」がもっと楽しくなるアイディア集(共著)

Q 先生の研究・活動を
教えてください

私は「子どもを自立した読み手・書き手へ育成すること」について研究しています。これを主に2方面から追究しています。1つはライティング/リーディング・ワークショップ、もう1つは欧米型読み聞かせです。
ライティング/リーディング・ワークショップとは欧米で行われている書くこと/読むことの学び方です。書く題材や読む本を学習者が主体的に選択し、作文や読書にひたることで書く力・読む力の伸長を図ります。この研究と実践を通して、この学び方の普及に努めています。
また、欧米では声色を使って演じ、読む最中や後に子ども同士の交流をさせる交流型読み聞かせが主流です。この研究と実践を通して、欧米型読み聞かせの普及を図っています。

Q この分野の面白さは、
どんなところですか?

「子どもを自立した読み手・書き手へ育成する」ことは個人にも社会にもとても重要なのですが、残念ながら日本の教育(国語教育)はそれを念頭に置いたものにはなっていません。ライティング/リーディング・ワークショップや欧米型読み聞かせを研究していくと日本の教育が顧みなかったものを知ることができ、常識を揺さぶられる面白さがあります。また、ライティング/リーディング・ワークショップや欧米型読み聞かせは従来の日本の教育と相反するように思える方法ですが、子どもを自立した読み手・書き手へ育成する可能性を持っています。この方法を探究し、日本の保育・教育現場で普及させる方策を追究するのは、新しい分野を開拓する面白さに満ちています。

授業紹介

言葉指導法Ⅱ

全15回のこの授業の前半は欧米型読み聞かせを学び、実践します。学ぶのは「対話読み聞かせ」「考え聞かせ」「いっしょ読み」の3つです。まず日本の読み聞かせの特徴を探り、欧米のものと比較します。そして、学生は3つの読み聞かせ方の紹介を1つずつ聞き、見本で確認した後、お互いに練習し、学生同士で実践して相互評価します。
後半は子どもの言葉の発達を促すデジタル教材づくりと素話です。学生は1人1台ずつiPadを使い、さまざまなアプリを活用してデジタル絵本などの教材を作成します。それを全員で鑑賞し、相互評価します。素話は手に何も持たずにお話を語るものです。これも子どもたちの読む力を伸ばす大切な活動です。

メッセージ

私は公立高校の国語科教諭を30年間勤めました。その仕事は有意義でしたが、教科書教材を教えることに疑問も感じていました。そこで、国語教育について学ぶ中でライティング/リーディング・ワークショップに関する1冊の本に出会い、その可能性に魅せられました。
高校生の皆さんもさまざまなジャンルで読書することを勧めます。読書はあなたの世界を変えるきっかけを与えてくれます。あなたが面白い!と思える本をたくさん読んでください。

研究テーマ